5月24日説明会紛糾する

5月24日(水)「桜樹木診断結果に関する説明会」として中野区主催の説明会が開催されました。しかしどういう理由かJRは出席せず、また予想していたことですが冒頭から若手の職員が私たちの手元にない専門的な資料(私たちの手元には添付の僅か3ページの資料のみ)を長々と読み上げるなど早く幕引きしたい魂胆見え見えの不遜な態度であったため、開始直後から説明会は紛糾しました。

私たちの言いたいことはシンプルです。危険な樹木があればそれまでも伐採するなとは言っていないが、伐採をするのであればその後の植樹計画、若木を植えて桜並木を地元に残す方針を打ち出して欲しいということです。

それぞれの発言者が伝え方や立場は違いますが、先に書いた方向性で同じことを訴えていたと言って良いと思います。しかし区の主張は一貫して、樹木医診断の結果で危険があると判断されたものについては7月を目途に区の職責として伐採をする、景観整備(桜を植樹するとは言いませんでした)については住民の求めに応じて7月を目途に素案を出すが「伐採」と「景観整備の素案作成」をセットでは考えないということです。つまりは7月に伐採した後にどう景観整備をするか考えるということです。

これは明らかに私たちとの約束違反です。樹木医診断をしっかり行った上で老木の伐採が必要となるならきちんとその後の計画を立ててから伐採をすると昨年11月の説明会で約束したから私たちは今日までその計画を待っていたのですが、この日になっても計画は示されず伐採することだけを伝えるとはあまりに酷い。樹木医診断は中野区に伐採の口実を与えるために行ったのではありません。しっかりと現実を受け止め今後の道を拓くために実施したものです。しかも樹木医診断は実施に消極的な中野区に対して住民が強く求めやっと行うことができもので、その結果を盾にしてただ伐採をするということでは納得できないのは当然のことです。

杜撰な説明と市民との約束不履行と役所の上から目線で中野区はこの問題を逃げ切ろうとする。その証拠が端的に現れたのは説明会の終了後です。終了後も続く出席者への質問中にポケットに手を突っ込んでいたことを「失礼ではないか」と指摘されると、「議事進行をさせないあなたたちは失礼ではないのですか」と副参事はおっしゃいました。これが本音です。市民の意見など考えずスケジュール通りに事を進めるそのことだけに重きを置くことが行政の役目でしょうか。市民はそれに従い文句を言うなと、これはそう言う態度です。それなら説明会の意味すらありません。樹木診断を委託する会社が入札にも関わらず毎回同じ業者というのも大変気になるところです。何か区長や地元の有力者か定かではないですが、何かしらの忖度や意向がこの問題にも反映されているのか(これはあくまで今の所は筆者の想像です)と思わざるを得ないと感じています。

私たち東中野西口の桜並木を守る会は昨年から駅前その他で署名活動と周知活動を行いすでに7000を超える署名を区に提出しています。「3回現場に行った」と副参事はおっしゃいましたが、私たちにはこの桜並木を愛し守ってきた歴史があります。

「これからもこの老木を若木に変えて美しい花を永久に咲かせ続けて行きたい」これは30年以上前に地元の町会合同で立て札に記した未来への伝言です。


(添付の資料には一部書き込みがございます。ご了承ください)





東中野さくら通信

「東中野西口の桜並木を守る会」の情報を発信しています。 東京東中野の桜並木は地元の住民が60年以上守ってきました。 桜の季節には鉄道ファンをはじめ多くの人が訪れます。 その桜並木が今、中野区とJRによる順次伐採計画により危機に瀕しています。 このままでは植樹の計画もないまま伐られてしまう桜たち。 桜並木と菜の花の景観を後世に残すためにみなさんのみなさんの声を届けましょう。

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